2021/03/02 Tuesday
北海道のお土産やお取り寄せに良さそうなお菓子屋さんの紹介。いずれもオンラインショップを構えていらっしゃいます。
函館の千秋庵。かつて北海道内各地にのれん分けした「千秋庵」があったとのこと。小樽千秋庵は廃業し、そこから札幌千秋庵が生まれ、帯広千秋庵はマルセイバターサンドなどで有名な六花亭となり、釧路千秋庵は札幌千秋庵と合併したそう。あれ?旭川にも昔千秋庵ってあったんだけど…(後述)。https://ja.wikipedia.org/wiki/千秋庵総本家
和洋折衷の甘いお煎餅である元祖山親爺が名物。
函館千秋庵総本家を源流に持つ札幌の千秋庵。北海道には美味しいお菓子が多いので歴史の割に目立っていないけれど、餡子とパイ生地を合わせたノースマンは傑作。2021/03/01付で期間限定ハスカップ味のノースマンが発売されたとのこと。https://senshuan.co.jp/news/60945/
推しも推されぬ北海道の代表的お菓子メーカーとなった生チョコのロイズ。お中元・お歳暮で贈ろうとすると冷蔵宅配便を利用することになるため送料が高くなるのですが、それが惜しくならない程に喜んでいただけます。
北海道のお菓子と言えば「白い恋人」。各地でパクられていることからも分かります。しかしパクリ(オマージュやリスペクトではない物真似)がオリジナルを超越することはありません。ラングドシャとその間に挟まれラングドシャからはみ出した厚手のチョコレートとの組み合わせが、何枚食べても飽きない定番となっています。なお、チョコレートがラングドシャからはみ出ているのは、ラングドシャが割れることを防ぐための工夫なのだとか。
砂川で生まれたお菓子屋さん北菓楼。私はシュークリームしか食べたことが無いのですが、北海道のお菓子メーカーの中では新興ながら美しいパッケージ(中身も当然素晴らしいですが)で空港売店などでも人気。道央自動車道砂川SAに唐突に現れるお菓子のお城が、この北菓楼の最初のお店でした。
北海道第二の都市旭川にも美味しいお菓子屋さんがあります。市内ではロテル・ド・北倶楽部というハイグレードに振った店舗も展開していますが、がっつりした食べ応えでお土産にも良いのがアズちゃんカボちゃん(あずにゃんより古い。念のため)。http://www.robakashitsukasa.co.jp/fs/roba/c/ak 直営店舗では1個ずつ買えたのだけれど、今はどうだろう…。
こちらも旭川発祥のお菓子屋さん。私は、北海道土産にはこちら壺屋さんの「き花」を推しまくっております。当然ながら空港売店でも販売されておりますが、白い恋人やマルセイバターサンドや新興のお菓子の陰に隠れがちの印象。アーモンドを練り込んだガレットと、ガレットに挟まれた厚みのあるチョコレート(昔はもっとガレットもチョコレートも厚かったのですが、一枚のカロリーが非常に攻撃的だったのだと思われ)が北海道を感じさせてくれます。最近は小さなサイズの「プティモ」シリーズが登場しチョコレートも複数の味を用意、時期によっては期間限定フレーバーのプティモも販売されます。標準サイズのき花は、多数入ったパッケージは木箱に収められ、プティモは一枚100円を切るコスパ。ここぞというお土産にも、会社などでのバラマキ用お土産にも、このき花はとっても使える子です。
ホワイトチョコレートの板チョコやマルセイバターサンドで有名過ぎる言わずと知れた六花亭。かつては、北海道から帰ってきた人達が提げていたのは、花々が散りばめられた六花亭の紙袋か、濃紺に雪が散る白い恋人の紙袋ばかりでした。子供の頃はマルセイバターサンドの「バターの濃さ」が気持ち悪くて食べられなかったのですが、冷や奴の上のミョウガの旨さに気付いた頃、マルセイバターサンドの美味しさにも気付いたのでした。
さて、Wikipediaには記載が無かったのですが、千秋庵は旭川にもありました。ここの名物は函館や札幌の千秋庵とはちょっと違って、がっつりもっちりの「古代餅(茶色っぽくて胡桃が入っていたような気がする。一つがタバコの箱よりデカいくらいで、お菓子というより食事)」と、松風(熊本名物 http://shokanji-maruho.com/ )を丸くして片面に白い砂糖を塗った「旭松風(あさひまつかぜ)煎餅」とが名物でした。旭松風煎餅は、円周部と千秋庵の文字が浮彫になっていて、「千」の文字の左下に「秋」、右下に「庵」を配したデザインでした。結構有名なお菓子屋さんだったと思うのですが、函館や札幌の千秋庵との関係については存じません。そして、いつの頃か廃業してしまったようなのですね。あくまでの「町の噂」に過ぎませんが、代替わりしてかなり吝嗇な経営となり、客離れした…みたいなことも耳にしたことがあります。旭松風煎餅も、浮彫になった文字以外の部分が「これでもか」と薄くなり、その薄さを実現する技術力に驚嘆したものでした。
北海道を訪問された際には、或いはお取り寄せスイーツを楽しまれたい場合には、是非上記のお店・お菓子もご検討くださいませ。
以上